七人の出演者。三人のファディスタに四人の伴奏者。
各々なりのファドとの一年を過ごし、またここに集まった。
今後はまた、様々な組み合わせで有機的な交わりをもってゆくことだろう。
ファド男祭りは、今回にて終焉をむかえる。冒頭に書いたような状況が
既に出来上がっているのだから、もはや男ばかりであることをアピールする意味はなかろう。
ならばフンドシを締めなおし、次の段階へ進まねばなるまい。
恥ずかしながら、こんなにも早く最終回を宣言できるとは思っていなかった。
もし再度の開催があるとすれば、この国でファドが文化としてもう二歩ほど
前に進んだ後だ。
ファド男祭りの存在が、日本のファドの歴史における一里塚となれば幸いである。
2009年6月 月本一史
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